各領域最前線のキャッチアップ、最先端のイノベーションへのアクセス

第三章 イノベーションをどうビジネスにつなげていくのか

1つ目は、イノベーションそのものへのアクセスです。なぜ、イノベーションそのものへのアクセスが重要なのでしょうか。

著者自身、最初のイスラエルとの接点は、「コーナーショット」です。私たちの常識によれば、ピストルの弾は、直線にしか飛ばないと考えます。私がこの銃を初めて見たときは、「どうやって、ピストルの弾を曲げている?」「なぜ、こんなこと考えたのか?」「どうやって実現したか?」「誰が使っているか?」など、これまでの固定観念を崩された時には、質問が矢継ぎ早に出てきます。これがイスラエルに興味を持ったきっかけです。

企業が新規事業開発を行う際も、このコーナーショットのように、社内では全く出てこないアプローチが欲しい。ことが、本音です。そのためには、最先端のイノベーションへのアクセスを確保しておく必要があります。

まずぶつかる問題は、「社内では全く出てこないアプローチ」を得るために「どこへ」アクセスすればいいかわからない、「何を」集めればいいのかがわからない、です。イノベーションへのアクセスを模索し始めると「そんなことは自社で今まで考えたことがなかったので、手探りで始めることになります。「何を」「どうやるか」の創案は、苦労します。というもの、作業を対外的にやるためには、日々社内の人間が考えていること、アイデアを言語化し、統合しておかないと、私たちが「何を」求めているかは、わかりません。たとえば、「何を」を持たないまま、最前線でテックスカウトする人間が、「何を」の情報を持ち合わせていないと、悲劇でしかありません。ただ面白そうなものに会いに行っているだけということになります。これは、順番を間違えています。「どこへ」を考える企業は多いですが、「何を」のフォーカスが、まず先です。「何を」は内向き、社内の作業です。

次に「どう」やるかです。イノベーションへのアクセスは、「速く」かつ「量」しかも「継続性」が求められています。遅いと意味がありませんし、イノベーションの「芽」も1つでも多いほうがいいし、当然、1つ1つのクオリティが高いほうがいい。自社が礎に添えているような領域であれば、継続性も必要です。そのためには、イノベーション「源」であったほうが、より良いでしょう。
そして、社内の「誰が」行うのか。いざ何をどうやってやろうが決定しても、社内でそれを行う人材がいません。ここでストップする企業もあります。なぜ、イノベーションそのものへのアクセスが重要であるのにも関わらず、人がいないから止めるのか。と自問自答し、人材獲得、社内育成、外部連携いくつかの策がありますので実行に移していきましょう。

それ以外にも、以下のようなことを念頭に置くと、このプロセスをスムーズに進めていけると思います。

「世界各地で興るイノベーション」の「どの地域で」「何を」「どう」把握したいのか。
ここでいう「どう」とは、独自にという意味です。「シリコンバレー、イスラエルその他のイノベーションの地域で何が起こっているかは重要である」から情報収集を試みます。ただ、前提として「自社が、将来進む方向、ビジョンを明確に第三者へ発信することができ、どういう技術、イノベーションを欲しているか」により、どの地域をどうやるか、が決まります。はっきり言ってこれらがある程度でも定まっていない情報収集は無駄です。大枠でも独自の指標がない情報収集は、意味が薄く、予算の無駄でしかありません。

新しい人、企業にコンタクトしなくなったら、停滞の始まりという認識はあるか。

知らないものを「どう」排除しないようにするか。試行錯誤しているか。
「新しいもの」「自分たちの理解が及ばないもの」を排除しないことは、想像以上に難しいことです。私たちは、知りたいと思う情報のみを収集しやすい傾向にあります。一つの打開するアイデアとしては、毎月5個程度、全く新規の新しい技術ワードを発見することを目標にします。こうした問題意識を持ち続けることで、日々起こることの中で知らない単語が出てきたときに見落とさずに物事を見られるようになります。結果として、これはイノベーションを見る目を鍛えることにもつながっていきます。1–7.ブームが過ぎ去った後に、私達にどういう影響を与えるのか。で、「ライトニングネットワーク」の話をしました。少なくとも、知らない単語がどの「テクノロジー」に紐づいているかは把握しておきましょう。

◆継続性の観点から日々新しい企業が興っている中で、どうやって企業の情報を収集し、アプローチをしていくか。最適な方法を考案しているか。なども必要です。外部へのアクセス以前に、内部の徹底分析をすれば、単純にシーズではなく、「どの」ステージのシーズの会社にアプローチするかが明確になります。「どの」が、明確になれば、必要に応じて、対外的に発信できることにもなります。明確になると、それはスタートアップに伝えやく、伝わりやすいということにもなります。「伝わりやすさ」は、どのスタートアップと交渉するかの判断が容易になり、プロセス全体を速く進められるようになり、結果的により多くのイノベーションへアクセスしていくことにつながっていきます

Isratech.,Inc Founder & CEO Seiji (Steve) Kato URL : http://isratech.jp/