テクノロジー変化の激しい時代に求められること

第二章 スタートアップとどう対峙していくか

テクノロジーの世界で今何が起こっているか。テクノロジーそのものが、変化のスピードを劇的に速めていることは、誰もが感じています。個々人では到底把握できないようなことが、あまりに多く、あまりに速く、しかも同時に起こっています。それに応じて何が起こっているか、起こりそうなのかといったことを、誰も正確に把握できておりません。

世界中のすべての変化を、同じ強度で把握しようとすると、いくら時間があっても足りない事実に直面します。把握しようとしても、その間に変化が起こります。テクノジーやイノベーション以外の変化がもたらす影響は、「人間にとって価値があること」「テクノロジーができること」の境界も曖昧にしていきます。さらに、テクノロジー以外の社会的な問題も関連してくることで、ますます複雑な変化の状況を作り上げています。私たちにとっては、そうした環境下での変化、特にテクノロジーやイノベーションがもたらす変化の中で、自社のビジョンや戦略に影響を与えてくる「何か」と深く関係することが、現実的な策となります。

歴史を遡れば、蒸気機関の登場によるラッダイト運動(1811–1817年)が起こったように、近い将来AI(人工知能)の発展によりこうした運動が起こらないとは言い切れません。人手不足が課題の日本では、こうしたことは起こりにくいかもしれません。ただ人口が増加していくアジア・アフリカの地域であれば、こうした問題は迫りくる問題として直面するでしょう。テクノロジーがもたらすイノベーションのインパクトが大きければ大きいほど、周りへの影響は大きくなり、テクノロジーそのものの問題ではなく、社会問題との関係が一層強くなっていきます。

今後私たちが向かっていく世界は、多くの想像している通りのことは起こらないかもしれません。ただ、「ある程度起こりそうなことは予測できます」それを予測できるよう考える「脳」を持っておくことがこの時代に必要だという認識でおります。

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