オフラインコミュニケーションの重要性

第四章 イスラエルのイノベーションと関わる際の勘所

多くの課題は「事前に整理しておくこと」と「しっかりコミュニケーションをとること」で解決できるでしょう。イスラエル人のコミュニケーションは本音で、しかも本気でぶつかってきます。彼ら自身が理解するまで、納得できるまで徹底的に議論し、決定したらスピードを持って動く、メリハリがあります。そうしたこともあり、イノベーションをビジネス化していく際は、密度の濃いコミュニケーションが必要になります。

例えば、このコロナ禍で、テレワークとテレワーク以外の切り分け、オンラインでもいいコミュニケーション、オフラインでないといけないコミュニケーションを明確化しています。コミュニケーションの「頻度」「量」自体の問題は、回数を増やす方向でオンラインでも解決はできます。一方で、オンラインでは、コミュニケーションの「質」の担保は難しい。イスラエル人は、基本 Face To Face でのコミュニケーションを好みます。

コロナ禍で、Face To Face のコミュニケーションが減ってしまったことが、新規設立企業数への投資減少につながっていることなどからも明らかです。ここからは私の推測ですが、それまでは当たり前のFace To Face の「質の高い」コミュニケーションをオンラインで行おうとしたが、情報共有が遅れます。情報共有が遅れると共通認識がズレ、経営判断が遅くなります。現地では、スタートアップの経営陣が Face To Face でも集まっていると聞きますが、この情報共有を遅くさせないためで、オンラインでは難儀であると推測します。

オフラインでしかできない本質は、言語が記号として伝わる以上のコミュニケーションです。議事録や報告書を読んでも、参加した人しか良くわからない内容です。後から議事録を読んでわかる内容は、オンラインで十分で、そうでないことが、オフラインでやる価値があるのでしょう。オフラインでのコミュニケーションは、なぜ重要かということは、議論するまでもありません。会わないとできないコミュニケーションの本質は、相手が聞きたいことを深堀する場合、動かすことを念頭に置くような場合があります。ただの情報共有、近況報告、1対Nによる情報発信などは、オンラインで十分という認識があるでしょう。

コロナ禍でのコミュニケーションのお話になりましたが、イノベーションをビジネス化していく段階でも、コミュニケーション「量」の問題、「質」の問題は避けて通れません。

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