なぜ、エコシステムを主導することが必要か

第六章 イスラエルとなぜ関わり続ける必要があるのか

なぜ、エコシステムと関わることが、必要なのでしょうか。改めて整理してみましょう。最たる理由は、「自社だけではその価値創造を行えない。」「その価値創造でスピードが出せない。」「自社だけでは、スピードや評価制度など抵抗にあい、思うように進められない。」などがあります。

私たちは、イノベーションをビジネス化していく際の本質は、継続的にしかも戦略的に収益を上げる必要があります。その目的達成のために、状況は絶えず変化していきますので、エコシステムを主導できるポジションで、イノベーションのスピードや量を自社である程度コントロール可能な状態にしておくことがベストです。自社から価値を創造するプロセスにリソースを供給し、スピードを速くすることなど、積極的な関与をして、変化に対応できます。

第一章でお話した、VC のスタートアップに対しての影響力の比率が少なっていることについても、エコシステムを主導していくにあたって、頼ることがベストであれば、VC を頼ればいいです。

これまでは、そうした VC が一定程度のエコシステムを形成していましたが、「EXIT が生む VC 離れ」でもふれた通り、VC 以外のエコシステムが拡がってきました。

エコシステム自体も変化しており、「変化」の最前線であります。エコシステムへ参加するだけでは、どうしても「変化」へついていくだけの姿勢になります。自社が独自戦略で重要と考える領域であれば、やはり、「変化を待つ」のではなく、「変化を主導する」側になっていく心意気、エコシステムを主導していくことが必要でしょう。時代の変化に対応し続ける必要はあり、そのタイミングを察知できるかの指標を得ようとなると、エコシステムに対して、主体的になれるかでしょう。

七章以降では、イノベーションをビジネス化していく際に組織をどう変容させていけばいいか、私なりの視点を論じてまいります。